トラネキサム酸服用中にインフルエンザ予防接種や治療薬服用はOK?

 

インフルエンザの流行は冬にはじまることが多いため、その時期にあわせて予防接種をうける人も多いでしょう。また、インフルエンザを発症してしまい、治療のためにイナビルやリレンザ、タミフルなどを服用するケースも増加します。

 

もし、トラネキサム酸を服用中であるなら、そういった場合に服用を続けても問題ないか気になるところです。そこで、ここからは、インフルエンザワクチンや治療薬との相性について見ていきましょう。

 

トラネキサム酸服用中にインフルエンザの予防接種をうけてよい?

 

まずそれぞれの効果の関係についてですが、インフルエンザの予防接種をうけたからといって、トラネキサム酸の効き目が変化することはありません。

 

次に、予防接種を受けられるかについてです。以下にあてはまる人はインフルエンザの予防接種を受けられません。

 

  1. 37.5度以上の発熱がある人
  2. 急性疾患がある人
  3. 過去にうけた予防接種でアレルギーやアナフィラキシーを起こした人
  4. 「予防接種を受けてはいけない」と医師が判断した人

 

トラネキサム酸の服用自体は問題ありません。しかし、トラネキサム酸を服用しているなら、なんらかの症状を治療中であったり、それぞれ理由があるはずです。そういった点から見て問題がないのか確認してみましょう。

 

止血のため

 

トラネキサム酸は止血作用がある医薬品であり、白血病などの治療に使用しているという人もいるでしょう。もし、白血病など血液の病気がある人がインフルエンザの予防接種のような注射をうつ場合、事前に医師に確認しなければなりません。なお、医師の判断によっては、予防接種を受けられないケースもあります。

 

このようなケースでは、トラネキサム酸が原因とはいえません。とはいえ、止血目的でトラネキサム酸を服用しているなら、かならず医師に確認しましょう。

 

のどの腫れや痛みをおさえるため

 

咽頭炎などを治療するためにトラネキサム酸を服用中なら、風邪とみられる症状があったり、熱がでている可能性もあります。そのような体がよわった状態でインフルエンザワクチンを接種すると、副反応という症状があらわれることがあります。リスクを避けるためにも、予防接種はうけないほうがよいでしょう。

 

このケースでも、トラネキサム酸の作用による問題はありません。しかし、のどの腫れなどがおさまらないうちは、インフルエンザワクチンの接種は避けたほうが無難です。もし、事前に予約をしてしまっているなら、予約をした病院などに問い合わせてみましょう。

 

湿疹やじんましんなどを治療するため

 

トラネキサム酸を湿疹やじんましんなどの治療目的で服用しているなら、インフルエンザの予防接種をうけても問題ないといえます。なお、予防接種の副反応としてじんましんなどがでた場合、トラネキサム酸を治療薬として用いることもあります。

 

なお、トラネキサム酸から話はそれますが、インフルエンザワクチンを接種してから、じんましんなどの副反応がでた場合は注意が必要です。つぎに予防接種をうける際は、じゅうぶんに用心して行わなければなりません。

 

シミや肝斑対策のため

 

トラネキサム酸をシミや肝斑対策として服用しているのであれば、インフルエンザの予防接種をうけても問題ないでしょう。予防接種を受けられない理由のひとつである「体が弱っている」という条件からは外れるからです。

 

とはいえ、トラネキサム酸が問題ないだけであって、体調によっては予防接種を受けないほうがよいこともあります。たとえば、風邪をひいていたり、なんらかの症状がでている場合です。いつもと様子が違うと感じるなら、予防接種をうけるかどうか慎重に判断しましょう。

 

タミフルやイナビルはトラネキサム酸と相性がよい?

 

インフルエンザの治療薬として、タミフルやイナビル、リレンザなどがよく使用されます。ここで気になるのが、トラネキサム酸を服用中にそれらの治療薬を服用しても問題ないかということです。

 

結論からいうと、併用については問題ないでしょう。タミフルやイナビル、リレンザなどといったインフルエンザ治療薬は、トラネキサム酸と併用禁忌や併用注意とされる医薬品のなかには含まれないからです。

 

>>併用禁忌・注意薬はある?医薬品との飲み合わせ

 

なお、インフルエンザ治療薬とトラネキサム酸との飲み合わせはどうなのでしょう。インフルエンザは高熱がでるという特徴があります。しかし、解熱剤としてNSAIDsを服用することで、インフルエンザ脳症をおこす可能性があるのです。そのため、積極的に解熱剤を使用することはありません(アセトアミノフェンを除く)。

 

インフルエンザ脳症のリスクを避けるため、一般的にはインフルエンザ治療薬のみを処方されることが多いです。しかし場合によってはトラネキサム酸が同時に処方されることもあります。つまり、のどの腫れや痛みなどの症状がある場合に、それらの症状を緩和する目的でトラネキサム酸が処方されるのです。

 

じっさいにインフルエンザ治療薬とトラネキサム酸が同時に処方されているのだから、相性は悪くないと考えるのが自然でしょう。かといって、インフルエンザ治療薬だけを処方されたのに、勝手にトラネキサム酸を服用するのはおすすめしません。医師の処方による併用なら問題ないですが、かってに併用するのはやめましょう。